赤ちゃんのいる家庭では、家のどの場所で子育てをするかは大切なポイントです。
特に戸建ての2階で子育てを考えている方は、快適さや安全性について一度見直す必要があるかもしれません。
本記事では、2階で子育てをすることが赤ちゃんに与える影響について、具体的な理由を交えながら解説します。
自宅の2階の子育て
間取りなどの理由で、2階に赤ちゃんの生活スペースを設ける家庭も少なくありません。
特に大人の寝室の関係で、2階をベビールームにしている方も多いでしょう。
しかし、2階での子育てには一見便利に思える反面、意外な問題が潜んでいます。
安全性や快適さを確保するためには、2階が本当に赤ちゃんにとってベストな選択かどうかをよく考えることが大切です。
以下では、具体的な問題点について見ていきます。
2階の子育てが良くない理由
2階での子育てにはいくつかのデメリットがあります。
それぞれ見ていきましょう。
夏場の暑さ
2階で子育てをする場合、夏場の暑さは非常に危険です。
その理由は、夏場、太陽からの熱が原因で2階は熱がこもりやすく、気温が1階よりも高くなることが多いためです。
赤ちゃんは体温調節がまだ未熟で、環境温度に敏感なため、暑い環境下では熱中症のリスクが高まります。
また、近年では猛暑日になることも多くなりましたよね。
それも相まって、2階でエアコンをつけていても温度が下がりきらないのです。
実際に我が家でも、18度で風量最大にしても、27度までしか下がらない日も多々ありました。
▼関連記事はコチラ▼
一方、1階の場合は、エアコンの効きもよくなるため、温度管理をしやすくなります。
さらに、2階の部屋は日差しが強く当たることが多いため、カーテンやブラインドでの日差し対策が必要です。
これらの点を考慮すると、2階の暑さは赤ちゃんにとって大きな負担となることがわかります。
水回りやリビングから遠い
赤ちゃんがいる生活では、頻繁におむつ替えや授乳、ミルク作りなどの作業が発生します。
これらの作業はキッチンやお風呂などの水回りが近い方が断然便利です。
この移動が日常的になると、育児中の体力的な負担が大きくなるでしょう。
実際、乳幼児期は2~3時間に1度はキッチンで哺乳瓶の消毒やおむつ交換後の手洗いなどを行わないといけません。
よって、水回りの近い1階をベースに子育てをしたほうがよいと言えます。
階段の危険性
2階での子育てにおいて、階段の存在は大きなリスク要因の一つです。
特に赤ちゃんを抱いて移動する際、階段は危険が伴います。
赤ちゃんがまだ小さい頃は、頻繁に抱っこやおむつ替えを行うため、1日に何度も階段を上下する必要があります。
疲れている時や夜間、暗い中での移動は、転倒や事故のリスクが増加するため、注意が必要です。
また、子どもが歩き始めると階段に手すりやベビーゲートを設置して安全対策をしなければなりません。
特に、2階部分に設置するベビーゲートは商品も少なく、設置のために壁に穴をあける必要があります。
こうした点から、2階での子育ては、階段を日常的に使用することで、安全性を十分に確保するのが難しくなると言えます。
赤ちゃんの安全を最優先に考えるなら、1階での育児環境を整える方が安心でしょう。
いざという時家族を呼べない
緊急時の対応が遅れる可能性も、2階での子育ての大きなリスクです。
吐き戻しやケガをした場合、1階にいる家族にすぐ助けを求めることができる状況であれば良いのですが、声が届かない場合があります。
さらに、何か大きな災害が発生した時も、1階に比べて2階は避難が遅れる可能性があります。
火事や地震など、緊急時にすぐに外に出る必要がある際、2階からの避難は赤ちゃんを抱えながらでは危険が伴います。
こうした点から、いざという時の家族のサポートをすぐに受けられないという2階育児のリスクは無視できません。
1階で過ごす環境を作ろう
以上より、2階での子育ては不便な点が多くあります。
そのため、新しく赤ちゃんを迎えるご家庭は、できるだけ1階で1日を過ごせる環境を作りましょう。
できれば、1階の和室に赤ちゃんと両親が寝れるスペースを確保し、リビングやキッチン、お風呂場への経路を確保しておくと安心です。
私たち家族の場合も、2階に大人用の寝室があるのですが、1階で寝泊まりできるように環境を整えました。
まとめ
2階での子育てには、さまざまなデメリットが存在します。
特に夏場の暑さは、赤ちゃんの健康に大きな影響を与え、熱中症のリスクを高めます。
また、水回りやリビングからの距離が遠いため、おむつ替えや授乳など日常的なケアをする際の移動が負担になりがちです。
さらに、赤ちゃんを抱えながら階段を使うのは危険が伴い、緊急時にすぐに家族の助けを得られないリスクも見過ごせません。
これらの問題は、赤ちゃんの成長や安全を考えると、非常に重要なポイントです。