赤ちゃんの成長の中で、寝返りは大きな一歩です。
一般的に寝返りができるようになる時期は、生後5~6ヵ月が目安ですが、早い子だと3ヵ月頃からする子もいれば、目安時期を過ぎても寝返りをしない子もいますので、赤ちゃんが寝返りをしたそうにしているかどうか、を良く観察しながらサポートしてあげられると良いですね。
本記事では、寝返り成功のために親ができることと、環境づくり、成功後の注意点について詳しくご紹介します。
まずは首すわり
寝返りを成功させるための第一歩は、首がしっかりとすわることです。
赤ちゃんが自分で頭を支えられるようになると、寝返りの準備が整います。
首すわりは生後2~4ヶ月頃から始まることが多く、個人差がありますが、この時期にしっかりとサポートすることが大切です。
首がしっかりとすわるためには、首の筋肉が発達する必要があります。
そのためには赤ちゃんをうつぶせにして、首の筋肉を鍛えるトレーニングを行うのも効果的です。
まだ首がすわっていない赤ちゃんもうつぶせにすることは怖いかもしれませんが、安全な環境や状態を整えたうえで、短時間から練習しましょう。
うつぶせの練習を嫌がるようであれば、無理強いはせず、赤ちゃんのペースで頑張りましょう。
赤ちゃんが自信を持って頭を持ち上げられるようになると、寝返りの成功へと一歩近づきます。
寝返りしたそうにしている時のサインがみられたら…
赤ちゃんが寝返りをしたそうにしている時、いくつかのサインが見られます。
例えば、体を横に傾けたり、腕や足をバタバタさせたりします。
このようなサインがみられたら、以下のサポートをしてあげましょう。
寝返りしたい方向から名前を呼ぶ
赤ちゃんが寝返りしたい方向に興味を引くように、その方向から名前を呼んであげることが効果的です。
赤ちゃんは親の声に反応しやすいため、名前を呼ぶことで自然と体をその方向に向けようとします。
たくさん名前を呼ぶことでふれあいの時間にもなり、赤ちゃんも嬉しいはずです。
寝返りしたい方向におもちゃや興味の引くものを置く
赤ちゃんの視界に入る場所に、お気に入りのおもちゃや興味を引くものを置くことも有効です。
これにより、赤ちゃんはその物に手を伸ばそうとし、寝返りをしやすくするきっかけが生まれます。
親がサポートしながらも、赤ちゃんが自分の力で寝返りを成功させることができると、赤ちゃんも喜びを感じることができます。
特に、音が鳴るおもちゃがおすすめですよ。
身体を少し支えてあげる
初めての寝返りは赤ちゃんにとって大きな挑戦です。
寝返りをしたそうなタイミングで、親が軽く体を支えてあげることで、寝返りをしやすくすることができます。
また、寝返り練習中の赤ちゃんは、片方の腕が自分の身体の下に挟まって、自分では抜けなくなることがあります。
その時には、優しく腕を抜いてあげるサポートをしてあげましょう。
環境のサポート
動きやすい服装
赤ちゃんが寝返りをしやすいように、動きやすい服装を選ぶことも大切です。
伸縮性のある素材や、身体を締め付けないデザインの服を選ぶと良いでしょう。
また低月齢の時には、ツーウェイオール(ドレスオールにもカバーオールにもなるもの)を使用することが多いと思いますが、この服だと足が自由に動かしにくいです。
カバーオールやロンパースなどの、足の自由が利きやすいものや、セパレートタイプの服にしてあげるなどの工夫も良いでしょう。
少し硬めのマットレス
寝返りのコツを掴んだ赤ちゃんはどこでもコロコロとできるものですが、練習中の赤ちゃんはある程度の硬さがある床のほうが、寝返りがしやすいです。
柔らかすぎるマットレスは、赤ちゃんが力を入れにくく、寝返りの練習に不向きです。
安全かつ快適な寝床を整えることで、赤ちゃんが安心して寝返りの練習を行えます。
私の子どもの場合は、硬めのマットレスに移行した後に、数日で寝返りができるようになりました。
成功したあとに親ができること、注意点
赤ちゃんが寝返りを成功させた後は、思っているよりも動けるようになっていたり、想像できないようなことが起こりがちです。
いままでなら安心できた場所も危険な場所になるので、周囲の環境を見直す必要があります。
窒息の危険
寝返りが成功した赤ちゃんでも、寝返りの途中で顔が下に向いたままになってしまうことがあります。
この状態が続くと窒息のリスクが高まります。
赤ちゃんが寝返りを練習しているときからですが、常に目を離さないようにし、顔が埋もれないように注意しましょう。
また、寝返りができるようになった後も、安全な寝床環境を維持することが重要です。
例えば、枕やぬいぐるみなどの柔らかいものを赤ちゃんの周りに置かないようにすることで、窒息のリスクを減らすことができます。
転落の危険
寝返りを成功させた赤ちゃんは、次第に動きが活発になり、ベッドやソファーから転落するリスクが高まります。
赤ちゃんを寝かせるときは、安全なベビーベッドの中や目を離さないようにしましょう。
床に寝かせる場合も、クッションやマットを敷いて安全を確保することが大切です。
赤ちゃんが起きている時に仰向けに置く場合も、寝返りした先が転落する危険がある場所にならないようにしましょう。
事故を防ぐための対策をしっかりと行い、赤ちゃんの安全を守りましょう。
誤飲の危険
赤ちゃんは興味のあるものをなんでも口にいれることで、遊んだり確かめたりを繰り返します。
しかし赤ちゃんが寝返りを始めると、手の届く範囲が広がり、誤って小さなものを飲み込むリスクが増えます。
家の中に置いてある小物やおもちゃが赤ちゃんの手の届くところにないかを定期的に確認し、安全な環境を整えることが必要です。
また、赤ちゃんが遊ぶエリアを限定し、安全な場所で過ごせるようにすることも効果的です。
▼関連記事はコチラ▼
まとめ
赤ちゃんは毎日少しずつ、たくさんの成長を見せてくれます。
寝返りは赤ちゃんの成長において大きな節目となる出来事です。
寝返りができるようになると、とても嬉しく感じますよね。
首がすわり、赤ちゃんのサインに気づいたら、声かけやおもちゃを使って赤ちゃんの挑戦を応援しましょう。
寝返りが成功したあとは動きが活発になり、ますます目が離せなくなりますが、できることが増えた赤ちゃんとの時間は、ママやパパにとっても嬉しいものです。
赤ちゃんの成長を安心安全に見守り、サポートしてあげましょう。