「保育園の洗礼」という言葉、聞いたことがありますか?
これは、保育園に入園したばかりの子どもが、今までかからなかったような感染症や風邪に次々とかかり、なかなか通園できない状況を指します。
今回は、1歳半で入園したわが子の「保育園の洗礼」の実体験をご紹介します。
保育園の洗礼とは
「保育園の洗礼」は、赤ちゃんや幼児が保育園に入園した直後に経験する、いわば「試練」のようなものを指します。
具体的には、風邪、胃腸炎、RSウイルス、手足口病、ヘルパンギーナなど、今まで出会ったことのないさまざまな感染症に次々とかかり、登園できない日が続くことです。
背景には、集団生活という新しい環境があります。1歳半ごろの子どもは、家庭内では限定的な接触しか経験していませんが、保育園では一気に十数人単位の子どもたちと同じ空間で過ごすことになります。
しかも、マスクや咳エチケットといった感染対策ができない年齢です。おもちゃの共有、よだれ、くしゃみと、感染が広がりやすい条件が揃っているのです。
1歳半で入園したわが子のリアル
それでは、わが子の保育園の洗礼についてお話しします。
1か月目は10日しか通園できなかった
入園1か月目、通園できたのはたった10日でした。
残りの20日間は、発熱や咳、鼻水などの体調不良が続き、自宅療養・通院の毎日でした。
39度の熱や、鼻水で寝づらい日々が続き、親としてはとても心配でした。
保育園でもウイルス性胃腸炎の子が出たと連絡がきたので、わが子もそれに感染したのだと思います。
1週間ほどお休みして、再度週明けに通園を再開したのですが、3日でまた体調が悪化し、さらに1週間休むことになりました。
親の生活も混乱
この状況は、子ども本人だけでなく親にとっても大きな打撃でした。
育休明けで働き始めるという時に子どもが体調を崩したため、欠勤せざるを得ませんでした。
私たちの場合は、職場側の理解もあり、休むことができました。
結局、職場調整が難航し、勤務を開始したのは育休明け1か月後となりました。
1ヵ月間も追加でお休みをくれた会社には感謝しかありません。
子ども側の「慣れ」もリセット
我が家では、1か月のうち20日間を体調不良で休むことになりました。
数日ぶりに登園させると、初日と同じように泣き叫び、抱っこから離れようとしないわが子。
「また振り出しに戻ったな…」と痛感しました。
子どもにとって「昨日の続き」という感覚はまだ薄く、数日でも空いてしまうと保育園はまた未知の場所のように感じられるのです。毎回の登園が小さな挑戦の繰り返しになりました。
まとめ:保育園の洗礼は「成長の一部」
保育園の洗礼は、
- 子どもが免疫を獲得する過程
- 親が新しい生活リズムに慣れる過程
と考えることができます。
つらい時期ですが、これを乗り越えると驚くほど子どもは強くなります。私の子も半年後には病気の回数が激減し、元気に登園できるようになりました。
もし今、同じように悩んでいる方がいたら、どうか「自分のせい」と思わず、周囲を巻き込みながら乗り切ってください。